Es war einmal Fremdes, genannt der Held...doch, es ist irgendwo.
Er hat verbrochen. Darum, er ist das Schicksal, das ihn zu die
fortdauernde Irrfahrt durch das Weltall zwingen, auf ihn nehmen.
Die Unendlichkeit gefangennimmt ihn von der zahllosen
Begrenztheit, genannt Strafe.
Er ist die neust Bergenztheit in "Voleiren" fünfundzwanzig
Jahre lang erfahren.
Und, er will die nachste Begrenztheit in "Langsam" erfahren.
Liann=Fremdes, genannt der legendenhafte Held.
Ich werde dir seiner Heldensage in "Langsam" erzählen.

[訳]

フレムデという英雄がいた。…いや、どこかにいる。
彼は過去に犯した罪のために、
永遠に世界の間をさ迷い歩きつづけなければならないという
運命を背負っている。
限りある世界を無限に繰り返すという罰が、彼を永遠のとりこにしている。
彼の最も新しい"フォーライレン"という「限りある世界」に 25年間いた。
そして、"ラングザーム"という名の「限りある世界」を経験しようとしている。
伝説の英雄と言われているリアン=フレムデ。
彼の"ラングザーム"での英雄譚を話すことにしよう。


Der Kriegsroman

人はまだ居なかった。
神が人に崇められる前の、
神話世界が現実だった遠い過去……
一人の神、聖錫神“フレムデ”が罰を受けた。
己が力に奢ったためであった。
そして、フレムデは人として永遠に生きねばならぬ罰を受けた。
神が人を創り出した由縁である…

フォーライレンなる世界のデルフゲスト王朝。
スムンの紀、3の月の奇譚。
その日、夫は妻に一切を告げた。
男の名は、リアン=フレムデ。妻の名はドリンダ。

グランバスター……男が20年かけて作らせたエナジーを吸収する魔劔。
男はそれを携え、最終戦に赴く。宿敵、ベゼドゥフトを倒すために。

ベゼドゥフト。その正体は誰も知らない。
ただ、その存在が世界を支配下に置こうとしていること、
その実体が無限の力の具象型であることは、誰もが知るところである。

人を越えた存在同士の戦いは熾烈を極めた。
己が力の無限を信ずるベゼドゥフト、劔の魔力に総てを託すリアン。
長い戦いは、リアンに有利に働いた……かのように見えた。

劔に力を奪われ、人間よりも非力になったベゼドゥフト。
勝敗は誰の目にも明らかに……!?
刹那、リアンが膝をついた。
劔を支えにしようとしたがそれさえもままならない。
劔の魔力はリアンの身体からもエナジーを奪っていたのだ。
リアン=フレムデ、43歳。劔を持つには年をとりすぎていたのである。
「遅かったのか……」
リアンが呟いた。
その隙をついて、ベゼドゥフトは消え去った……


フォーライレンの危機は去った。
だが、リアンはベゼドゥフトを追わねばならない。
それが、彼の宿命なのだから。
デルフゲストを見おろす丘の上。
リアンは胸中でドリンダに別れを告げ、潜在意識を呼び起こす。
その地、その空間からリアンが消えていく。
やがて、リアンが見えなくなり、
彼のいた所に風が通り過ぎた。
だが、リアンは知らない。
彼が、空間を転移した途端、全ての記憶を失ってしまうことを……



ラングザーム・シュテラール王国
息吹の季

今まで平穏無事だったこの国に、
突然ガイストが降り立った。
あちらこちらの町や村で、
人間が襲われ、殺された。
しかし、これは
その後に起こる大きな災厄の前触れに過ぎなかった。

王国の首都、シュテラールの近くにあるフィーデルの丘。
その丘の上に咲く花。
決して枯れることも、散ることも無い不凋花が散った。
その花の名は、

アマランス…。

枯れてしまったアマランスの花を
兵士に守られながら
二人の女性が見舞いに来ていた。
一人は シュテラール王国の第一皇女、ステインリーラ。
すでにシュテラール王国の宗主国である東の国、
ラウシュリット王国の王子のもとに輿入れすることが決まっている。
あと一人は 同じくシュテラール王国の第二皇女、ステインローゼである。
二人が散ってしまった花を愛でている、ちょうどその時、
上空から一匹のガイストが降りてきた。
奮戦むなしく、一人の兵士が倒され、
あろうことか、第一皇女、ステインリーラを奪ってしまった!
「我はビレンのガーゴイル。姫を返してほしくば、ビレンまで取りにこい。」
捨てぜりふを残して、ガーゴイルは北の方角へと飛び去ってしまった。

「姉様!」

絶叫するステインローゼ。

その時、その男は現れた。
このような状況の下、ただで済むはずが無い。
たちまちのうちに、
男は姫を警護する近衛兵に取り押さえられてしまった。
「姫、我々がお付きしていながら、このような事態を招きました。
申し訳ありません。
すぐにこの者を尋問し、
必ずステインリーラ姫の居所を白状させます!
ステインローゼ様も、ここにお出でになると危険です。
すぐに城のほうへお戻りください!」
近衛兵はそう言って、男を王城へ連行していった。
しかし、ステインローゼはその男を見て、思った。
「さっきの男の人、風と共に現れた。まるで、風の精みたい…」


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